コロナにかかるとどんな症状に?

新型コロナウイルスの一般的な症状は、WHOによると、発熱乾いた咳疲労であり、他には、鼻詰まり頭痛結膜炎喉の痛み下痢味や臭いの喪失皮膚の発疹または指やつま先の変色などが現れる場合もあるとされています。またその特徴に、症状の持続期間の長さが挙げられます。発症してから一週間程度は風邪のような軽微な症状が続き、約2割弱が徐々に悪化し重症化すると言われています。
国内外の事例から必ずしも同様の症状を示すわけではなく、症状の部位や重症度も実に多岐に亘ります。急性期の症状が長引き後遺症へと移行する場合もあります

心・血管系

新型コロナウイルス感染症では凝固系の異常や血管内皮障害が起こることがわかっており、これによって深部静脈血栓症や脳梗塞が起こることがあります。また無症状を含めた多くの回復者に心筋炎を認めたとの報告もあります。

脳・神経系感染

初期から多くの感染者に頭痛、嘔気、嗅覚味覚障害などの神経症状が見られます。他にも自律神経障害や不眠・不安なども脳神経症状との関連が疑われます。

内分泌系

新型コロナウイルス感染者に副腎機能不全の報告もある。激しい倦怠感や血圧低下との関連が疑われます

そのほか、免疫系消化器系などへの影響も考えられています。

初期には風邪との見分けは困難!

軽症者は風邪みたいなもの?

ごく軽い症状から高熱や倦怠感の強い症状まで幅広い!

新型コロナウイルス(COVID19)の重症度分類は、国内では以下のように分類されています。

軽症というと、喉が痛い、少し熱がある程度を想像されるかもしれませんが、医学的には軽症とは現時点で命に別状のない状態を言います。軽症でも高熱が何日も続いたり、全身の倦怠感も強く、這うようにトイレに行かなければならない状態でも、肺炎を起こしていなかったり、酸素が必要なければ「軽症」とされます。

 

軽症者は、経過観察のみで自然に軽快することが多いとされ、特効薬のない現状としては主に対症療法となります。それ故に、感染拡大しつつある8月現在では、ホテル療養あるいは自宅療養になりつつあるのが現実です。しかし軽症であっても発症 2 週目までに急速に病状が進行することがあり、重症化のリスクのある高齢者,基礎疾患(糖尿病・心不全・慢性呼吸器疾患・高血圧・がん),免疫抑制状態,妊婦などは、病状が進行する可能性を想定して入院するのが望ましいとされています。

 

ところが第1波の頃には軽症と診断された後に自宅で死亡した事例などもあり、必ずしも基礎疾患など重症化のリスクがない方でも重篤な状態に陥ることがあることがわかっています。

 

自宅療養者が体調不良となったらどのように医療機関を受診したらよいかなど、保健所機能が飽和状態になりつつある現状では、どのように自宅療養者のサポートを行なっていくかが課題となっています。

肺炎にならなければ大丈夫?

肺炎以外にも多彩な症状が徐々に明らかに!

厚労省作成の手引きには、「COVID-19 で死亡する症例は,呼吸不全が多いために重症度は呼吸器症状(特に息切れ)と酸素化を中心に分類した」とあります。しかし海外などの報告から、新型コロナウイルス感染症の病態として、血栓症や神経炎、心筋炎、血管炎など、多様な症状が明らかになってきています。軽症や無症状であっても、脳梗塞や心筋炎などで重篤な状態に陥ったとされる報告も上がってきています。国内ではそういった研究や調査は報告されておらず、厚労省の分類のように、呼吸器に注目して重症度が分類されているのが実状です。

つまり現状ではレントゲンやCT画像、酸素飽和度などで軽症と診断された場合、他の病態についての詳細な検査は行われず、自宅療養やホテル療養を余儀なくされることが大半となるのです。

高熱や呼吸器症状がなければ検査や診察は必要ない?

多くの有症状者が見過ごされている!

新型コロナウイルスが国内で報告され始め、増加した第1波の頃には、検査や入院施設のキャパシティもなく、自然軽快されるであろう軽症者は自宅隔離を、高熱や咳、強い息切れなど肺炎兆候のある一部の重症者に医療リソースを集中させるよう求められてきました。いわゆる37.5度以上4日間ルールです。そのため報告された感染者の数倍の数の軽症者や無症状者は検査を受けることなく自宅での療養を余儀なくされ、その中には呼吸器だけでなく心臓、脳神経、血管などさまざまな症状を引き起こしていた可能性は充分にあり得るのです。

症状が出たときはどうすればいいの?

発熱などのかぜ症状がある場合は、仕事や学校を休んでいただき、外出は控えてください。休んでいただくことはご本人のためにもなりますし、感染拡大の防止にもつながる大切な行動です。そのためには、企業、社会全体における理解が必要です。厚生労働省と関係省庁は、従業員の方々が休みやすい環境整備が大切と考え、労使団体や企業にその整備にご協力いただくようお願いしています。
 咳などの症状がある方は、咳やくしゃみを手でおさえると、その手で触ったドアノブなど周囲のものにウイルスが付着し、ドアノブなどを介して他者に病気をうつす可能性がありますので、咳エチケットを行ってください。
 帰国者・接触者相談センター等にご相談いただく際の目安として、少なくとも以下の条件に当てはまる方は、すぐにご相談ください。

 

  • 息苦しさ(呼吸困難)、強いだるさ(倦怠感)、高熱等の強い症状のいずれかがある場合

  • 重症化しやすい方(※)で、発熱や咳などの比較的軽い風邪の症状がある場合
    ※高齢者をはじめ、基礎疾患(糖尿病、心不全、呼吸器疾患(慢性閉塞性肺疾患など)など)がある方や透析を受けている方、免疫抑制剤や抗がん剤などを用いている方

  • 上記以外の方で発熱や咳など比較的軽い風邪の症状が続く場合(症状が4日以上続く場合は必ずご相談ください。症状には個人差がありますので、強い症状と思う場合にはすぐに相談してください。解熱剤などを飲み続けなければならない方も同様です。)

 

ご相談は、最寄りの保健所などに設置される「帰国者・接触者相談センター」(地域により名称が異なることがあります。)や、地域によっては、医師会や診療所等で相談を受け付けている場合もありますので、ご活用ください。

検査を受けたい時はどうすればいいの?

帰国者・接触者相談センターやかかりつけ医、地域の相談窓口等にあらかじめ電話でご相談ください。その結果、感染が疑われると判断された場合には、帰国者・接触者外来等を紹介しますので、そこでコロナウイルスの検査を受けることになります。

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